ニッケイ新聞 2010年5月14日付け
音楽、映画、演劇で1日中芸術を楽しんで―。サンパウロ市では、今年も15日、16日の2日間にわたりサンパウロ市文化局が演出する芸術祭「ヴィラーダ・クルツラル2010」が開催される。05年に始まった同イベント、第6回を数える今回は約800万レアルの予算が注がれ、これまで以上に多くの企画が満載。市内のいたる場所が音楽ショー、ダンスショー、映画、演劇、アートギャラリーなど多彩なイベントで賑わう。
今年は11のSESC、44のCEUを会場に含めた約150カ所で、772のプログラムが盛り込まれた。来場者数は、約400万人の見込み。一番早い会場では15日午後6時にプログラム開始、会場によっては16日午後まで夜通し繰り広げられる。
伯メディアが注目するジュリオ・プレステス広場でのショーには、トッキーニョやCeu、ABBAなど国内外の有名アーティストが多数出場予定。サンバが中心になるヘプブリカ広場のショーでは、同イベントでお馴染みとなったMPBの音楽家パウロ・ヴァンゾリーニやネルソン・サルジェントが参加する。
ルス駅では、ジャズバンドやオーケストラの演奏会が企画されているほか、タンゴなどのダンスの舞台も用意される。ドン・ジョゼ・ガスパール広場にはグランドピアノが運ばれ、サンパウロ市が毎月開催する「ピアノ・ナ・プラッサ」の拡大版企画で、一日中クラシック音楽が楽しめる。
一方、サンジョアン大通りは、ロックのライブ会場に変貌。若者に人気のあるPittyやCPM22、Titasなどが出演予定。レゲエ音楽が溢れるバロン・デ・リベイラにも若者達が集まりそうだ。
また、CINE Windsorで日本映画「ゴジラ」シリーズが上映されるほか、ルーズベスト広場では日本漫画のコスプレ・パレードが行われる。16日に、文協が開催する「第6回文化祭り」も、同祭の一環として紹介された。
その他にも、両日には、ショッピングや書店、CDショップ、博物館、美術館などで特別イベントが企画されており、各地で催しが目白押し。会場によっては、サンパウロ・ベスト・パステルの品評会も行われるよう。
各イベントの日程・詳細は、同祭公式サイト(http://www.viradacultural.org/)まで。今月22、23日には、サンパウロ州が主催する州全土でのヴィラーダ・クルツラルも予定されている。