ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

黒人系労働者の所得総額=222%増えて全体の4割に

ニッケイ新聞 2010年5月15日付け

 黒人とパルド(黒人系混血)の2010年の総所得額は、国民総所得の40%にあたる5460億レアルにのぼる見込みであることが、コンサルタント調査機関の調べによって明らかになった。13日付けフォーリャ紙によれば、02年の1700億レアルと比べ222%の成長となる。
 地理統計院(IBGE)が最後に行った08年全国家庭調査(Pnad)に、今年の経済成長率予想5%や消費者物価指数(IPCA)のインフレ率を加味して算出された。全人口の51%を占める黒人・パルドの平均給与は白人の半分でしかないものの、季節雇用やアルバイトなどの臨時収入も含めた収入は国民総所得の4割にのぼる。
 背景には、白人家庭では父親が一家の稼ぎ頭であるのが一般的であるのに対し、黒人家庭では子供や青少年も働いて、学費などを稼ぐ必要があることが多いなどの事情があるようだ。
 今回明らかになった黒人・パルドの購買力拡大は、教育の普及、正規雇用やクレジットの拡大が主な要因で、「今日黒人の存在なしには新中流階級について語れない」と同調査を行ったレナト・メイレーレス氏は話す。Cクラス(3から10最低賃金)の黒人所得の総額予想は1870億レアルで、同クラス全体の43・8%。
 一方、リオデジャネイロ連邦大学のエコノミスト、マルセロ・パイション氏は、黒人・パルドは奴隷同様の労働を強いられている割合が未だに多いと指摘。IBGEによれば、人口の10%強を占める貧困層のうち74%が黒人かパルド。同氏が行った調査によると、奴隷労働から解放された後に生活扶助(ボルサ・ファミリア)の対象となった労働者3万8572人中、73%が黒人かパルドで、北東伯出身者が91%を占める。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button