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イラン説得に自信のルーラ=最後のチャンスと国際社会

ニッケイ新聞 2010年5月15日付け

 欧州や中東歴訪中のルーラ大統領は14日、ロシアのメドヴェージェフ大統領との会談後の記者会見で、「イラン説得の可能性は99%」と発言したと同日付G1サイトなどが報じた。
 両国間の経済問題よりもイラン問題中心に話したとされる会談後に出された、「イラン説得が成功する可能性を0~10で表したらいくつ位か」との質問に、9・9と答えたルーラ大統領。
 一方のメドヴェージェフ大統領は「自分も楽観的な見方をした場合」3と答えた他、「多分、これが制裁決議前の最後のチャンス」と発言。サイトによると、同大統領はルーラ大統領との会談前にオバマ米大統領と電話会談も行っている。
 制裁処置の効果の程や国民に強いる犠牲の大きさ懸念の声もあるが、ルーラ大統領のイラン訪問が制裁決議回避へのラストチャンスとの見方は国際社会共通。イラン訪問後、スペインとポルトガル歴訪への足取りが軽くなるか否かは微妙だ。