ニッケイ新聞 2010年5月18日付け
8日にサンパウロ市南部で起きた軍警による暴行事件で死亡したモトボーイのアレサンドレ・M・ドス・サントスさんの初七日のミサに、4月10日にやはり軍警に暴行されて死亡したモトボーイ、エドゥアルド・L・ドス・サントスさんの母が出席。3歳の孫をひざに抱き、未亡人となった嫁に寄り添うアレサンドレさんの母を取り巻く参列者は約180人いたが、式の中ほどにエドゥアルドさんの母が到着すると、2人は互いに手を握って式の後半を過ごした。涙に暮れる2人の母の姿が報じられたのは15日付エスタード紙だが、16日付フォーリャ紙には、警察にはモトボーイ達に対する偏見もあるとの記事も出ていた。
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サンパウロ市での環境車検は、ナンバープレート末尾番号が2の車の点検最終月となっている。排気ガス中の大気汚染物質の量が測定対象となっているにも拘らず、車体の傷などを気にする人もいる他、測定値を少しでも小さくするためにガソリン車にアルコールを混ぜてみたりといった苦肉の策を講ずる人もいる様だ。サンパウロ州内では、サンベルナルド・ド・カンポ市が州内第2の環境車検適用を決め、5月から実施。サンパウロ州では1年半以内に全州での車検を義務化したいと願っているが、全州義務化までは、サンベルナルドでの車検は自由参加で検査料も無料とか。
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17日付G1サイトに、1歳の孫の誕生日パーティー後に、ニテロイ市市議がアパートの管理人らとケンカとなった場面が録画された事件の記事。音響を切る時間を過ぎた過ぎないで苦情を言ってきた管理人らが、姪の腕を掴んで引き摺ったりする様子に我を失ったという。警察が捜査に乗り出したが、酔った上とはいえ、立場を忘れた行動にはお灸も必要?