ニッケイ新聞 2010年5月21日付け
サンパウロ日伯援護協会の元事務局長の小畑博昭さんが18日、ジアデマ市の自宅風呂場で転倒し、午後7時ごろ近くの救急病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。享年80。翌日サンベルナルド・ド・カンポス市内にあるジャジルジン・ダ・コリーナ墓地に埋葬された。
宮城県出身で東北学院大学英文科に入学、東北大学教育学部教育学科に編入して卒業した。その後、日本社会事業大学に入り直して福祉を専攻し、1954年にボーイスカウト移民として細江静男医師に呼び寄せられ渡伯した。
61年から日本移民援護協会(現・援協)に勤務、66年から事務局長に就任し、退職する96年までの30年間務めあげた。事務局長時代には日伯友好病院の開設を始め、やすらぎホーム、サントス厚生ホーム、スザノ・イペランジア・ホームなどの現行の福祉団体の創設、援協の発展に大いに貢献した。
初七日の予定はないが、「小畑さんを偲ぶ記念集会」が6月20日午後1時30分から、援協福祉センター(R. Fagundes, 121 – Liberdade)で開かれる。