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アルゼンチン独立200年=盛り上がりを欠く国民達

ニッケイ新聞 2010年5月26日付け

 アルゼンチンが25日、独立200年の時を迎えた。24日も休日とし、祝いの時を持った同国だが、小麦や羊毛の輸出で好景気だった100年前とは違い、国際金融危機や国内の政治的抗争などの影響で、今ひとつ盛り上がりに欠く祭典となったようだ。
 スペインの植民地として過ごした後、自治を宣言した1810年5月25日の五月革命を起点とした独立200年だ。
 同国は、1816年7月9日のトゥクマンの議会で正式に独立を宣言した後も方向性が決まらず統一性にもかけたが、1825年のブラジル帝国との戦争勃発時、中央政権が発足し、国名もリオ・デ・ラ・プラタ連合州(あるいは南アメリカ連合州)からアルヘンティーナに変わった。
 この戦いの最中、中央集権憲法とブエノスアイレスを首都と定める首都令が出されたが、国内の反発を招き中央政府消滅など、紆余曲折を経た同国。現在は、農業不振に政治的混乱など、生みの苦しみの中の200年のようだ。