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銀行内の携帯使用禁止=クリチーバ市で条例可決

ニッケイ新聞 2010年5月26日付け

 銀行で引き出した現金を狙う強盗事件を減らそう―。パラナ州クリチーバ市議会では先週、銀行から出てきた人を狙って発生する強盗事件を防止しようと銀行内での携帯電話使用を禁止する条例が可決された。25日付フォーリャ紙が報じた。
 銀行利用者の特徴を外で待機する共犯者に伝達し、利用者が手続きを済ませて外へ出たところを脅迫して引き出したばかりの現金を奪うという、グループによる強盗事件は近年多発。クリチーバ市でも昨年、この手の犯罪が急増したため、それを未然に防ごうと今回の条例案が持ち出された。
 今回可決された条例によれば、銀行内に携帯を持ち込むことは可能だが、店内で電話を掛けること、電話の呼び出しに応じることが禁止される。
 同条例に賛成する市会議員らは、安心して銀行を利用することができるようになると期待を込めており、現在は、ルシアーノ・ドゥッシ市長の承認待ちの段階。ミナス・ジェライス州でも、同様の条例の制定が進められているようだ。