ニッケイ新聞 2010年5月27日付け
25日午後3時40分頃、サンパウロ市リベルダーデ区のブエノ・デ・アンドラーデ街でガス漏れによる爆発事故が発生し、4人が軽傷、1人が重度の火傷を負った。26日付伯字紙が報じた。
事故は、サンパウロ州水道局(Sabesp)による地下3・6メートルでのトンネル工事の最中に発生した。ガス漏れが確認された配管は、地上2メートル付近に配置されていた。
負傷した5人はMND建設会社の従業員で、サンタ・カーザ、クリニカス病院とヴェルゲイロ病院の救急外来へ搬送された。軽傷で済んだ4人はすでに帰宅したが、重度のケガを負った男性は依然治療を続けている。
近隣の住民によれば、事故現場付近では当日の朝から異様なガスの匂いが漂っていたという。近隣民家への被害は報告されなかった。今のところ、はっきりとした事故原因は分かっていない。
同様のガス漏れ・爆発事故は2007年、09年にカンブシ、サントアマーロ、チエテなどでも起きており、ガスや水道などの配管図もないまま工事などを行うという、市街化計画の不備も絡んだ事故といえる。