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オバマ大統領来伯は?=選挙前にとの要請を辞退

ニッケイ新聞 2010年5月28日付け

 米国のオバマ大統領が、選挙前に来伯をとのルーラ大統領の要請を断ったと25日付伯字紙が報じた。就任2年目のオバマ大統領が訪伯を急ぐ理由はない上、国の方向を決める大統領選挙という重大な局面に影響が及ぶ事を避けようとしたという見方が一般的だ。
 フェルナンド・H・カルドーゾ大統領と良好な関係を築いたビル・クリントン元大統領や、ヒラリー・クリントン国務長官が忠告したともいう米大統領来伯辞退。
 ルーラ大統領にとっては世界やラ米でも影響力を持っている事を誇示する機会であり、ジウマ氏支援の意味もあった来伯要請だったが、選挙後の来伯については言及されていない。
 一部の外交問題専門家らからは、イランのウラン濃縮と制裁問題を巡る伯米の確執が影響したと見る向きもあり、二重、三重の意味の要請辞退だった可能性もある。