ニッケイ新聞 2010年6月2日付け
5月13日に発表された100億レアルの政府経費削減の鉈(なた)は教育、企画省中心に振るわれると1日付エスタード紙が報じた。
経済発展が誉めそやされる一方で、教育レベルの改善が遅れているブラジルだというのに、教育省関連支出は12億7848万レアル、企画省の12億3600万レアルがそれに続く。
今回発表されたのは75億レアル分で、今後更に25億レアル余りが削減される事になるが、そのほかに目立つ削減は、財務省の7億5775万レアル、運輸省の9億642万レアルなど。
観光省や国防省などは最初に発表された経費削減策で削られた予算の回復もみたが、14年のW杯や16年のリオ五輪を前にしながら、飽和状態と伝えられる空港や道路網の事を考えれば、運輸省の経費削減にも懸念の声が上がりそうだ。