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同性愛者週間迎えたサンパウロ市=国民の理解も深まる?=4割がゲイの養子を支持

ニッケイ新聞 2010年6月5日付け

 6日にサンパウロ市パウリスタ大通りで行われるゲイ、レズビアンらが自身のアイデンティティーを主張する世界最大の同性愛者パレード「第14回LGBTパレード」の開催を控え、同性愛者週間の今週は街に多くの観光客が溢れる。それに合わせて実施されたダッタフォーリャ調査では、国民の4割がゲイカップルの養子も肯定的に捉えていることが分かった。4日付伯字紙が報じた。
 サンパウロ市には6日のパレード目当ての観光客が70万人来訪。同性愛者が昨年中旅行で使った金額は540億レアルと見られており、6日のパレード当日も約300万人の来場、18万レアルの収入が期待されている。
 サンパウロ市観光局の調査によれば、同性愛者は年3~4回旅をするなど、旅行に費やす資金は異性愛者よりも30%も多く、同週間中も1日あたり平均827・61レアルを使うという。サンパウロ市では昨月フレイ・カネカ街、コンソラソン街に初めての同性愛者観光地専門のインフォメーションセンターも開設した。
 一方、ダッタフォーリャは5月に全伯2660人を対象にしたゲイカップルの養子縁組に関するアンケート調査を実施。51%が反対の立場をとったのに対し、39%の人が賛成を示し、専門家らはゲイカップルへの理解が高まりつつあると認識した。
 60歳以上の層での賛成意見は19%だが、16~24歳の層での賛成意見は58%と高い。男性の賛成者が33%であったのに比べ、女性の方は44%とやや高い数値となった。
 さらに、収入や学歴が高い層ほど支持率は上がり、反対の立場をとる人が少なくなる傾向がみられたほか、プロテスタント教徒では賛成、反対派が2割対7割であるのに対し、カトリック教徒では4割対5割という興味深い統計も出された。
 ブラジル同性愛主義協会のトニ・レイス会長は今回の調査結果に対し、「ゲイカップルへの養子に国民4割の支持を得られるようになったことはとても大きな進歩。大変喜ばしいニュースだ」とコメントしている。
 これまでに同性愛者の養子縁組が認められたのはサンパウロ、リオ、マット・グロッソ、ゴイアス、ペルナンブーコ、リオ・グランデ・ド・スル6州と連邦直轄区での7件。その他、5件が法廷で審議中だ。

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