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リーシュマニアの犬哀れ=飼い主が違法な自己治療

ニッケイ新聞 2010年6月8日付け

 人畜共通の感染症であるリーシュマニア症にかかった犬を殺すのが可哀想で、外国から薬を取り寄せたりしての自己治療を試みる飼い主が増えていると7日付エスタード紙が警告している。
 蚊の3分の1程度の大きさのサシチョウバエ類が媒介するリーシュマニア症は内蔵型と皮膚型の2種類があり、発熱、肝臓や脾臓腫大、貧血などを起こす内蔵型は、死に至る例もある。人への感染は88カ国1200万人と報告されており、緊急に対策を要する6つの感染症の1つだ。
 08年以降ブラジリアで犬への感染拡大が始まり、現在は20州に感染が及んでいるとされる同病は、犬の媒介性疾患としても注目されている。50年代から感染犬は処分すべしとされながら、殺害は忍びないと、薬を取り寄せたりする愛犬家が後を絶たない。愛犬を守るため、弁護士を雇う人さえいるという。
 媒介となるハエの駆除や飼育指導などがなされない限り、感染した犬を殺しても無意味という専門家もいるが、保健省や農務省は、自己治療で原虫であるリーシュマニアに薬品耐性が生じれば、人への感染の危険性が高まると警告している。

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