サンパウロ市＝ショッピングで再び強盗＝今回の狙いはローレックス

ニッケイ新聞　２０１０年６月９日付け

　５月１６日に宝石店ティファニーで強盗事件が発生したサンパウロ市のショッピング、シダーデ・ジャルジンで７日、再び強盗事件が起きた。
　今回狙われたのは高級時計ローレックスの販売店Ｃｏｒｓａｇｅで、シトロエン車２台に乗った一味は、比較的買い物客の少ない１２時４０分頃駐車場に到着した。
　背広にネクタイ、鞄にサングラス着用の若者１０人は見張り役と実行犯に分かれ、３人（一部報道は４人）が店に侵入。５分間で店頭の商品を回収した一味は店員１人を人質にとって駐車場に戻り、マルジナル・ピニェイロスから逃亡した。
　同じショッピングが短期間に立て続けに狙われるという事件は前代未聞で、ショッピングでは警察にパトカーを常駐させるよう要請する意向だ。ティファニー事件後に落ちた客足は５日で回復したが、今回の事件で客足が遠のく事を懸念する店舗もある。
　前回の強盗事件後に警備員を８人補強した甲斐もなく起きた事件だが、今回被害に遭った店も出入口の傍。外部階段も近く、逃亡が容易な場所に位置している。
　ティファニー事件では強盗団９人中４人が逮捕されたが、被害額１５０万レアルとされる盗品は回収されていない。今回の事件での被害額はまだ明らかにされていない。