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子供にも民謡ひろめたい=サンパウロ市でコンクール華やかに=70人熱唱し田中さん優勝

ニッケイ新聞 2010年6月9日付け

 ブラジル日本民謡同志会主催の第28回日本民謡コンクール兼第1回少年少女日本民謡コンクールが5月16日、サンパウロ市のブラジル宮城県人会会館で盛大に行なわれた。後援はブラジル日本民謡協会、ブラジル郷土民謡会、江差追分ブラジル支部、小路流尺八ブラジル支部、老人クラブ連合会民謡部。この大会にはレジストロ、マリンガ、プレジデンテ・プルデンテ、アルジャー、サンパウロ、ブラジル老人クラブ連合会から約70人が参加熱唱した。その内、レジストロ文協の民謡大和会から22人が出場、気をはいた。

 藤瀬圭子さんの名司会で始まり、レジストロの子供達の可愛い花笠音頭の踊りで開幕した。篠原俊巳大会委員長は開会の挨拶で「ブラジルの民謡は子供の育成が難しい時代に直面しているが、ぜひ民謡に親しむ子供たちを増やしていきたいものだ。来年はマリンガで再来年はレジストロでこの大会を開催することを検討している」と述べた。
 各カテゴリーの優勝者は次の通り。新人の部=直井幸子(レジストロ)、金寿の部(75歳以上)=井上やよい(老人ク連合会)、銀寿の部(70~74歳)=下田エジナ(マリンガ)、高年の部(40~69歳)=吉田千鶴子(レジストロ)、優勝者の部=田中民子(プレジデンテ・プルデンテ)
 以上の5人でグランプリが争われ、田中民子さんが優勝した。少年少女の部では「南部よしゃれ節」を歌ったアルジャーの横山ヒサミさんが優勝した。コンクールの合間に、特別ショーが行なわれ、レジストロの健康体操、レジストロの民謡大和会の団体踊り、プレジデンテ・プルデンテの民謡、アルジャー日本語学校民謡部による三味線演奏の熱演に観客は惜しみない拍手を送った。1日中熱気を帯びたこの大会も、午後3時半、来年の再会を誓って閉幕した。(金子国栄さん通信)