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ブラジルワイン生産発展へ=南アフリカ共和国に学び

ニッケイ新聞 2010年6月10日付け

 ブラジル製ワインを高めよう―。ブラジル農牧研究公社(Embrapa)は、ここ数年間のうちにワイン生産世界第9位の主要供給国となっている南アフリカ共和国からワインの生産技術を学ぼうとしている。
 フランス、イタリア、スペインなどヨーロッパの伝統的なワイン生産国に対し、近年は、南アフリカ共和国、チリ、アルゼンチン、オーストラリアなどが新たなワイン生産国として認識されつつある。
 南アフリカ共和国は、10万2千ヘクタールのブドウ園を持ち、ワイン生産量は世界全体の3%で1年間に4億リットルを輸出。ワイン工業全体の収入は、年間70億ドルに上っている。同国では2007~08年に17%も成長した分野だ。
 南アフリカ共和国産のワインは、イギリスにはフランス産ワイン以上に流入している。ドイツ市場では第4位を占め、スイス市場に至ってはすでに主流だ。
 ブラジルは南部地域でのワイン生産の質向上を目的に、南アフリカ共和国に技術協力を求める。7月に予定されているルーラ大統領の同国訪問時に議題に挙げられる予定だ。