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もうすぐ日本移民102周年=今年も多彩な移民の日行事=サンパウロ市=水野龍に名誉市民章=パラナは「笠戸丸賞」授与式

ニッケイ新聞 2010年6月11日付け

 6月18日の「移民の日」が近づいてきた。第一回日本移民船笠戸丸のサントス到着から102周年となる今年も、各地で先駆者慰霊、記念の行事が行われることだろう。サンパウロでは市議会が「移民の父」水野龍を顕彰、第二の日系集住地パラナでは州議会による「笠戸丸賞」授与式が行われる予定だ。

 皇国殖民会社社長として笠戸丸移民を送り出した水野龍へのサンパウロ市名誉市民章授与は、羽藤ジョージ市議(PMDB)の発案によるもの。授与式は18日午後6時から、市議会貴賓室(Viaduto Jacarei, 100, 8o. andar)で行われ、子孫も出席する予定という。
 同じ18日、同日を州が「日本移民の日」と定めているパラナ州議会では、「笠戸丸賞(Premio Kasato Maru)」の授与式が行われる。同賞は西森ルイス弘志州議起草の法令(429/2007)により創設されたもので、同州日系社会への貢献者へ贈られる。議会ではこのほか、パラナ州と同州日系社会への功労者への表彰も行われる。
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 サンパウロ市では今年も移民の日の一連の記念行事を実施。
 18日は、午前9時からサンゴンサーロ教会(Pca. Joao Mendes)での慰霊ミサ、10時半からイビラプエラ公園内開拓先没者慰霊碑での追悼法要(仏連、県連共催)、午後1時から文協大講堂(R. Sao Joaquim, 381)で仏連と日系団体共催の開拓先亡者追悼大法要が営まれる。
 18日当日は午後7時から文協貴賓室で原田清弁護士による著書「O Nikkei no Brasil(ブラジルの日系)」日本語版の出版記念会も催される。
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 このほか文協では、移民の日関連行事として白寿者表彰(27日)とコロニア芸能祭(26、27日)、文協桜祭り(26、27日、サンロッケ市国士舘大学スポーツセンター)、ドミンゴコンサート(7月4日、文協小講堂)などを実施する予定。