ニッケイ新聞 2010年6月12日付け
【既報関連】サンパウロ市のカサビ市長が、11日に正式退任となったアレシャンドレ・デ・モラエス局長が統括していた部門の大型プロジェクトについて、再検討を行うと11日付フォーリャ紙が報じた。
市内循環バス路線統合改革のための大型入札を中止し、23・デ・マイオのバイク乗り入れ禁止や清掃業者入札など6項目は内容を見直すというもので、再検討はモラエス氏が担当していた交通局やサービス局の後任者が指揮する事になる。
サンパウロ市で最も大きな予算が動く部門を統括していたスーパー局長の退任は辞任ではなく解任との見方があったが、今回のカサビ市長の処置は同氏退任が事実上の解任であった事を示唆する。
モラエス氏と共に退任と伝えられた幹部職員の中には、同氏が求めた辞表提出を固辞して解任された者もいたという。
見直し対象事業の中には、日本の業者も関心のあるモノレール設置や、セントロの駐車場設置問題などが含まれている。