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東西南北

ニッケイ新聞 2010年6月12日付け

 11日11時から行われたW杯第1試合、南アフリカ対メキシコ戦は、南アが先行したが最後は1対1の引分け。会場のサッカーシティには8万4490人が集まったという。リオのコパカバーナではメキシコ出身者が巨大画面で観戦しながら自国チーム応援など、国内の雰囲気も盛り上がっている。第1戦観戦を予定していた南アのネルソン・マンデラ元大統領は、10日のショーを見に行ったひ孫(9日に13歳になったゼナニちゃん)が、帰りに起きた事故で死亡し、観戦を取り止めた。飲酒運転の運転手が転覆事故を起こしたというが、7月に92歳になるマンデラ氏には悲しいW杯幕開け。アパルトヘイト時代に27年の投獄経験を持つマンデラ氏は、3度の結婚で6人の子供をもうけ、孫20人、ひ孫9人を得たが、長男を車の事故、次男を病気で失っていた。
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 国庫庁捜査で、労働者党ジルマ氏の選挙キャンペーンに加わっていた企業家が、選挙資金の受け渡しのために虚偽の領収書を使っていた事が発覚。選挙のたびに不法献金などで訴えられる政治家が出てくるが、今回の選挙はどこまで透明か。
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 サンパウロ市ジョアン・メンデス広場は10、11日と大勢の人が集まり、物々しい。特に、10日はマイク片手に檄を飛ばす人やテレビ局の車なども見られたが、同日の報道によると、給与カットを不服とする公務員らが9日にJ・メンデス広場にある民事法廷に侵入し、占拠したという。サンパウロ総合大学と時を同じくして起きた公務員ストとスト参加者の給与カットへの抗議に、ある意味の健全さと民間労働者には真似できない行動への羨ましさも。スト参加日分の給与カットなら不払いよりはましでしょといいたくなるのは…?