ニッケイ新聞 2010年6月16日付け
15日15時半(現地時間20時半)から44年ぶり2度目の出場となる北朝鮮相手にW杯初戦を戦ったブラジルは、2点を先行したものの、後半終了間際に1点を許し、2対1で試合を終えた。
圧倒的勝利を期待されたブラジルだったが、ブラジルの機動力を警戒する北朝鮮の堅い守備に阻まれ、前半は無得点。
後半に入り攻勢を仕掛けたブラジルは、後半10分にエラーノのパスを受けたマイコンが、右サイドの深い位置から右足でシュート。角度のないところからカーブさせてねじ込んだ球は、キーパーの脇をすり抜けきれいに決まった。
また、27分にはロビーニョの絶妙なスルーパスを受けたエラーノが右足で流し込み、2点目をあげた。
このまま逃げ切るかに見えたが、北朝鮮も最後まで諦めず、終了間際の43分にチ・ヨンナムがブラジル守備陣をかわして得点。18大会連続出場のブラジルに一矢を報いた。
90分間出場が危ぶまれていたカカーは、動きに精彩を欠き、後半38分で交代となった。