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東西南北

ニッケイ新聞 2010年6月16日付け

 あのフェリポンが帰ってくる! 昨年のブラジル選手権失速などで監督交代劇が続いていたパルメイラスに、1998~9年のブラジル杯、リベルタドーレス杯連取などの功績を残した監督ルイス・フェリッペ・スコラリの復帰が決まり、13日に正式契約。2006年のW杯準決勝では敗れたが、02年W杯でブラジルに5度目の栄冠ももたらした人物復帰に、ファンの期待も広がる。初采配は7月15日の予定。一方、サントスのアンドレーはウクラニアのキエフにあるDinamoへ移籍決定。ネイマールやガンソらと共に活躍する19歳の有望株を手放すサントスは、1770万レアル相当の800ユーロの移籍料を受取るという。7月28日と8月4日のブラジル杯決勝出場後、飛び立つ事に…。
     ◎
 13日付伯字紙が微笑ながら読める記事と、怒りと涙に駆られる様な記事が掲載された。一方は本紙既報のゴイアス州で起きた赤子取替え事件のその後で、新しい生活環境に馴染めない男児2人を、双方の家族が一緒に育てる事にしたというもの。1年余りを共に過ごした赤ちゃんが他人の子と判明し、本当の我が子と対面したものの、子供達が泣き止まない、熱を出すといった問題に直面した二つの家族。現在は隣り合わせの家に移り住み、互いに行き来しつつ子供達の面倒を見ているという。もう一方は、最初の子の誕生に立ち会おうと、仕事を終えて病院に向かっていた父親が、病院から20メートルの所で警官に射殺されたというもの。目撃者によれば、被害者は武器も持たず、両手を上げて車から降りてきたというが、警官は、停止命令を無視した上、武器を持っていたと供述。男児誕生は事件から4時間後。その5時間後に母親は伴侶の死を知らされたという。