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都市部の将来像を予想=気温上昇や洪水増加は?

ニッケイ新聞 2010年6月17日付け

 地球温暖化が叫ばれている最中、将来の都市やその周辺での市街化や温暖化の影響を考察した研究結果が発表された。
 15日付伯字紙によると、サンパウロ市やリオ市などの大都市とその近郊での温暖化の影響は顕著で、1988~2009年の土砂崩れによる死者は、全国で1457人。リオ州509人、サンパウロ州220人の数字は、大都市での気温上昇や多雨化、それに伴う洪水や土砂崩れの増加などを示すものだ。
 サンパウロ市で見ると、今世紀の平均気温は2~3度上昇し、熱波や熱帯夜も増加する模様。市街地拡大で2030年の大サンパウロ市圏の人口は2千万人に達する一方、新たな市街化区域の11%は土砂崩れを起こす危険がある地域に広がり、20%は洪水や浸水の可能性のある地域に属する事になるという。
 1950年代には稀であった日に50ミリの雨も、今日では年2~5回起きているなど、既に温暖化の影響が顕著なサンパウロ市では、コンクリートで固める市街化計画や洪水対策不足と温暖化により、大雨の回数は増え、危険がより増すという。
 舗道整備には、吸水性に優れ雨水も地下に通すタイプの素材を使うなどの工夫もされ始めたが、産業や人口拡散なども含む長期の市街化計画や温暖化対策が採られなければ、自分で自分の首を絞める事になりそうだ。

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