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ニッケイ新聞 2010年6月17日付け

 戦後シベリアなどに抑留・強制労働させられた人に一時金を支給する法案が成立した。ここブラジルにも、戦後多くの抑留経験者が移住しただろう。体験を自分史として残した人もいるが、数年前に亡くなった邦字紙関係者のように、亡くなった後にシベリア帰りだったと知った人もいた。あえて語ろうとしない人もいるだろう。サンパウロ総領事館によれば、16日現在、詳細について日本側からの連絡は入っていないという。元抑留者はすでに80代後半。円滑に手続きができるような対応を望みたい。
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 パラグアイから届いた同国邦字紙「日系ジャーナル」が、イグアス移住地の農業総合試験場「CETAPAR」の移管を報じている。同試験場はJICAの施設として大豆や小麦の品種改良や土壌検査などを行ってきたが、4月15日、JICAの撤退に伴って施設の一切が同国日系農協中央会に引き渡された。あらたな名称はFUNDACION NIKKEI CETAPAR。パ国政府の認可も受け、引き続き土壌や種子、肥料検査などを行っていくという。
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 最近、郵便で配達している購読者からの苦情が相次いでいる。ニッケイ新聞からはいつも通り送り出しているのだが、郵便局内で手間取ってサンパウロ市内ですら1週間もかかる状態になっている。フォーリャ紙やエスタード紙にも関連報道が出ており、電話などの支払い書類も遅れてみなが困っており、新聞社レベルでは手も足もでない状態。とにかく郵便局の業務が平常化するまで、今しばらくのお待ちを。