ニッケイ新聞 2010年6月19日付け
連邦政府が推奨する「ミーニャ・カーザ、ミーニャ・ヴィダ(我が家、我が人生)」政策導入後、大都市周辺の土地や家屋の値上り傾向が進んでいる。
16日付フォーリャ紙によれば、サンパウロ市やリオ、サルバドール、ブラジリア、フォルタレーザとその周辺では、3年前に1平米10レアルで買えた土地が最低20レアルになるなど値上がり傾向が特に顕著で、土地や家屋を求める人も周辺部へ広がっているという。
また、18日付エスタード紙は、今年1~4月のサンパウロ市での家屋購入費は、サイズにより前年同期比42・9%も上昇と報じている。最も値上りしたのは2寝室のタイプで42・9%。3寝室は27・0%、4寝室は27・5%値上りしたと報告されている。
1~2月の値上りは平均25%であった事からいえば、値上り傾向は加速化しており、これ以上の上昇率を記録したのはサンパウロ証券市場の74・2%のみだ。
建築材料の値上りは同じ時期に20%との報告もある一方、品不足も懸念されており、企業や商店は追加投資を開始。融資増額や融資条件緩和なども持ち家政策の推奨のために導入されたが、これだけ価格高騰が続いては、我が家が遠くなる可能性も出てきそうだ。