ニッケイ新聞 2010年6月22日付け
パラナの開拓先亡者慰霊碑のすぐ横の、移民資料館を訪れ、開拓当初の物品など豊富な展示物を見た。特に印象が強かったのはコーヒー収穫で使ったペネイラ(ふるい)。実際手に持ち振ってみたら、想像していたより大きく、重たかった。また資料館の近くに再現された開拓当初の移民の家では、トウモロコシの皮でできた布団で実際に横になる経験も。いずれも書籍、映像でしか知らず、貴重な体験だった。二世の多くは農業を体験しているが、三世四世になると、そうした歴史さえ知らない場合も多いはず。サンパウロの資料館でも「移民の生活体験コーナー」など設けたら面白いかも。
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今年初の4日間の開催となった「文協桜祭り」。沖縄桜のほか、今年から使われる体育館の近くにはヒマラヤ桜もあるという。花はソメイヨシノに負けない豪華さがあり、また、汚染ガスの吸収同化能力に優れていて環境浄化木として注目されているとか。
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W杯南ア大会の勝敗表(21日午後4時時点)をみると、なんと一次リーグ全8組中、5組の1位を南米勢が占めている。残るはオランダ、スロバキア、ガーナのみ。つまり南米チームがいるところは全てトップであり、すごい勢いといえる。もしかして、南米勢同士の決勝戦対決もありえそうな雲行き。マラドーナ率いるアルゼンチン対ブラジルの決勝戦なら、大変な大騒ぎになること間違いなし?!