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東西南北

ニッケイ新聞 2010年6月29日付け

 にわかサッカーファンも増えるW杯も決勝トーナメントが進み、26日にはウルグアイとガーナ、27日にはアルゼンチンとドイツが8強戦進出を決めた。本日29日は、日本対パラグアイ戦とスペイン対ポルトガル戦。決勝Tにラ米や欧州のチームが多い事は毎回の事だが、日本対パラグアイ戦は、韓国対ウルグアイに続くアジア対ラ米の組み合わせ。審判ミスが続いた27日の様な試合にはならない事を願いつつ、日本の健闘を祈りたい。
     ◎
 建築素材などに長年使われ、健康被害などが取りざたされている石綿の使用がブラジルでも禁止される事になりそうだ。発がん性などの問題で、欧米や日本、インドや南アフリカなど、多くの国で使用禁止となりながら、未だに国内での使用禁止処置をとってこなかったブラジルも遅まきながらというところ。世界各国で使用禁止となった農薬が国内では自由に使われているなどの問題は本紙でも触れたが、医薬品でも、欧米で使用禁止となりながら、南米では平気で使われているものがあるという。先進国でも新興国でも、危ないものは危ないはずなのだが…。
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 サンパウロ市東部イタケーラのショッピング内にあるマクドナルドは、09年に870万ドルの売上を記録し、ラ米で最も売れていると27日付エスタード紙。世界各国にある3万2千軒の店の中でも22位というから、地下鉄と都電、バスの3つが合流し、ポウパテンポもあるという立地条件がいかに有利に働いているかが分かるというもの。店の面積は他の店舗の平均250~300平方メートルより小さい150平方メートルというから、本当に回転率の良い店という事になる。こんな店なら、賞味期限切れの食材提供の危険もあるまい。