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文協白寿者表彰=52人の長寿を祝福=12人が矍鑠と出席=「体も元気で万々歳」=記録映像の撮影も

ニッケイ新聞 2010年6月29日付け

 ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)は27日午前9時から、文協大講堂で恒例の白寿者表彰を行った。今年の該当者は、101歳の鈴木トメさん(長野)、100歳の福永雪暇さん(岡山)、井口幸子さん(長野)、玉寄キクさん(沖縄)を含む52人。例年30人台だが、今年は特に多くなっている。12人が会場を訪れ、代理の親族らとともに表彰を受けた。

 大部一秋在サンパウロ総領事夫妻、木多文協会長、森口忠義イナシオ援協会長、与儀昭雄県連会長、共催のレアル銀行から清水オリジオ取締役、ウィリアン・ウー連邦下院議員ら14人の来賓が出席。山下譲二文協副会長が司会をつとめ、白寿者と、31人の代理が壇上に上がった。
 木多会長は、「白寿者のその元気なお姿を拝見すると感慨深い」と祝辞を述べた。続いて大部総領事は、「皆さまの実に毅然で凛としたお姿を見て感動を覚える。また、こういった表彰式を毎年行う日系社会の温かい心を改めて感じた。99年に渡り、家族、日本、ブラジル、日系社会に貢献された皆さま本当におめでとうございます」と述べた。
 300人ほどの参列者が見守る中、白寿者、その代理人が一人ずつ、順番に来賓から表彰状、記念品、金一封を受け取とった。一人ひとりに送られた大きな拍手が会場を包んだ。
 サンベルナルド在住の三浦隆三郎さん(宮城)が受賞者を代表し、「皆さま本日はお集まり下さりありがとうございます。文協の木多会長、文協の発展、並びに皆さまのご多幸を心から祈ると共に、お心に感謝いたします」と謝辞を述べた。
 閉会後は文協貴賓室で朝食会が開かれ、移民史料館のスタッフが白寿者の映像記録作業を行った。栗原猛運営委員長は、「史料館には豊富な物的史料があるが、物ではなくもっと生きた姿の映像を残したい」と話し、カメラを持ってインタビューをしていた。 サントスから訪れた山中キク子さん(北海道)はニッケイ新聞の取材に対し、「感慨無量。体も健康で万々歳です」と元気に答えた。
 西式健康法が長生きの秘訣と語るのは岡山笹雄さん(福岡)。「こんなに長生きするとは思わなかった。50歳からタバコ、酒、カフェをやめた」健康法に基づき、いまでも一日1リットル半の水を飲むという。
 歓談は進み、午前11時ごろ朝食会は終了した。