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ニッケイ新聞 2010年6月29日付け

 サンパウロ人文科学研究所がこのほど、文協ビル内の同事務所に常設の図書コーナーを設け、寄贈本などのうちから良書を選択して廉価で頒布することを決めた。会員や一般読書家の要望に応えたもの。今回は司馬遼太郎の作品(小説・エッセイ・紀行・評論など)を中心に展示しており、「時間のある時でも立ち寄ってほしい」と勧めている。住所はR. Sao Joaquim, 381。事務所は平日午後から開いている。
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 魚屋から寿司職人の道に歩んだ父親に挑戦するかのように、フランス料理を学んだ小池信也氏は、94年にサンパウロ市のレストラン「ランゲツ・オブ・東京」のアシスタント・シェフとして来伯し、この地に魅せられて自分の店「阿吽」を構えるようになった。フランス料理仕込みの和風レストランという融合風味で話題をよび、そのコース料理はブラジル人の間でも話題になるほど。同店が手狭になったことから「藍染」を開店した。フランス料理と和風とアマゾン食材の組み合わせは和風、それともブラジル風?
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 サッカーW杯決勝トーナメントに出場した日本代表が29日、パラグアイと対戦する。戦後を中心に多くの日本人が移住、駐日大使は2代続けて帰化一世がつとめているパラグアイ。地元日系人の心境も複雑かと想像したが、NHKのニュースによれば、2世は「生まれ故郷のパラグアイを応援する」、一世からは「祖国の日本に勝ってほしい」という声が多いとか。