ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
空港内で爆弾強盗事件=爆破物回収にロボット活躍
ニッケイ新聞 2010年6月30日付け
27日夜、サンパウロ州ガルーリョスのクンビカ国際空港内で爆弾を用いた強盗事件が発生し、約1万6千レアルが持ち逃げされた。29日付伯字紙が報じた。
午後9時半頃、空港内の駐車場管理業者マルジェン・パーク職員に、正装したある男性が1枚の紙を差し出した。そこには雑誌を切り抜いた文字が並び、空港内に3つの爆破物を仕掛けたことが示されていたという。男性は、職員が4つの料金徴収所から回収してきたばかりの現金1万6千レアルを奪い逃走した。
通報を受けた連邦警察特殊部隊は、第1ターミナルの到着ロビー付近でビニール袋に入った不審物を発見。金属性の物体の存在を確忍した特殊部隊は、遠隔操作のロボットを用いて不審物を取り除き、ターミナル外へと運び出して爆破させた。
犯行時に空港利用者は少なく、大きな混乱は避けられた。第1ターミナル付近が立ち入り禁止になり一時的に第2ターミナルが利用されたが、4時間後の午前2時頃通常の状態に戻った。事件による航空便の遅れは出なかったとされる。
警察の捜査から用意された爆弾は自家製の手榴弾と判明し、素人の仕業ではないと推測される。警察側は空港職員か元職員の犯行とみて捜査に乗り出している。