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国庫の赤字は過去最高=利息支払の前でも後でも

ニッケイ新聞 2010年7月1日付け

 5月の国庫赤字は負債利息を支払う前のプライマリーで14億3100万レアル、利息支払後は147億6100万レアルで、どちらも1991年に統計をとり始めて以来の最高額記録と6月30日付伯字紙が報じた。
 年金調整率引上げなどの話が出るたびに経費削減の必要が説かれるのに、財務省が強調するほど経費節約はされていないと専門家が指摘する中央政府の台所事情だが、1~5月累積のプライマリー収支は、今のところ380億4600万レアルの黒字で、国内総生産(GDP)の2・72%に相当する。
 この状況は、GDPの2・60%だった昨年同期の318億7900万レアルに比べれば改善しているが、GDPの3・3%の黒字という政府目標達成には黄信号だ。
 また、政策金利(Selic)引上げも始まった後の国庫には、負債への利息支払額増額という形の圧力も加わる。
 通常会計の経費削減が思惑通り進まない上、政府が抱える負債への利息は膨らむ一方で、5月の利息支払額は161億9100万レアル。過去12カ月の累積額は史上最高の1793億6300万レアルで、5月末日現在の利息支払い後の赤字147億6100万レアルも過去最高だ。
 中央政府の赤字増大に比べ、税収が好調な上、節約も進めている地方自治体や公団、公社のプライマリー収支は黒字を記録し、全体としての5月の公共収支は14億3千万レアルの黒字計上という。
 4月には予想を上回る税収を記録し、政府関係者もプライマリー黒字のGDP比3・3%達成は可能と発言したが、経済が減速化傾向を示し始めた直後の大幅赤字に市場では政府目標達成を危ぶむ声も出ているという。

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