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加工食品宣伝に規制=健康への危険性を警告

ニッケイ新聞 2010年7月2日付け

 国家衛生監督庁(ANVISA)の6月29日の発表によれば、塩分、糖分、脂肪分、ナトリウムを一定量以上含む加工食品については、半年後から、それらの成分を多量に摂取した場合に健康に及ぼす危険性を宣伝の中で警告しなければならないとされる。6月30日付伯字紙が報じた。
 食品に含まれる塩分、糖分、脂肪分、ナトリウムなどは、過剰に摂取した場合、肥満や虫歯を引き起こす危険性を高めるほか、高血圧や心臓病を招く恐れがあることを包装用紙やラベルに記載しなければならない。テレビCMやラジオ放送での宣伝の場合でも、同様に規定されている。
 また、実際以上に多くの栄養分が含まれているといった消費者の誤解を招くイラストや文句の使用も禁止される。
 加工食品の宣伝に関しては、栄養分が少なく添加物が多い食品消費増に伴う児童の健康状態悪化を懸念する部分も強く、児童が好むようなイラストやキャラクターの宣伝への起用禁止も求められたが、最終的には警告を明記する事を条件に使用が認められた。
 専門家らは今回の規制導入を歓迎するが、そういったことから原案より緩い規制となったことを批判する声も出ている。
 ブラジル人の食生活調査では、昼食や夕食で脂肪分を多く摂取しているほか、間食から多量の糖分を摂取していることも明らかとされている。

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