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ブラジル4強入りならず=オランダに2対1で敗れる
ニッケイ新聞 2010年7月3日付け
2日11時開始のサッカーW杯準々決勝でオランダと対戦したブラジルは、開始10分にロビーニョが鮮やかな先制点を挙げたものの、後半は相手に2得点を許し、4強入りを逃した。
過去のW杯では1974年、94年、98年の決勝トーナメントで対戦し、ブラジルの2勝1敗という戦績のオランダは、攻撃的なサッカーで準々決勝まで4勝2失点。攻撃と守備の双方を兼ね備えたチームだ。
対するブラジルは安定した守備からカウンターを狙うタイプ。準々決勝でも開始早々に早い攻めで得点を狙う一方、今大会で注目されているロッベンらのマークを固める戦略をとったが、前半こそ相手側の攻撃を阻んだものの、後半9分にスナイデルのシュートを阻もうとしたフェリッペ・メロの頭をかすめた球をキーパーのジューリオ・セーザルが防ぎきれず、オウンゴール。これで勢いづくオランダに対し、ブラジルは、後半27分に相手選手の足を踏んだフェリッペ・メロがレッドカードで退場となり、10人での試合を強いられた。
これに乗じたオランダは25分、カイトが流したコーナーキックをスナイデルがヘディングで2点目。ブラジルも反撃を試みたが、35~36分の3度のコーナーキックなどチャンスをものに出来ないまま試合終了。今大会3度目の逆転劇を許したブラジルはドイツ大会同様の8強で終わり、4強入り第1号の栄誉をオランダに奪われてしまった。
ブラジルは今大会初めて青のユニフォームを使ったが、過去の大会で青のユニフォームを使って負けた唯一の対戦相手オランダに46年ぶりの敗北となった。過去の対オランダ戦で2勝した時の主将でもあるドゥンガ監督は、試合後の会見で辞任の意向を明らかにした。