ニッケイ新聞 2010年7月3日付け
トヨタ自動車は1日、世界中で販売しているレクサスの最上級車「LS460」や「LS460」、クラウンなど8車種の約27万台にエンジンが走行中に停止する恐れがあることを公表した。2日付エスタード紙が報じた。
エンジンに使用するバルブスプリングと呼ばれる部分で不具合があり、エンジンに異音が生じるなどの不調が起こり得るほか、走行中にエンジンが停止する恐れがある。
対象車両はレクサス7車種とクラウン1車種で日本国内では9万台、国外で18万台が販売されていた。ブラジル内では、レクサスの「IS350」と「LS460」の2車種が輸入販売されていた。
日本のトヨタ側には、ここ数カ月間のうちに異音が生じるなど200件の苦情が届いているが、現時点で事故の被害は報告されていない。今後、世界で大量リコールを行う方針を示している。
トヨタは、アメリカでは先週にもレクサス1万7千台の販売中止を発表していた。度重なる欠陥問題により世界で200件以上の訴訟を抱えているトヨタにとって頭の痛い問題が増えたようだ。