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CBFがドゥンガ解雇=本人は驚きつつも感謝の辞

ニッケイ新聞 2010年7月6日付け

 2日のW杯準々決勝でオランダに敗れ、4日未明に帰国した代表チーム監督らがブラジルサッカー連盟(CBF)から解雇され、後任選びが行われていると5日付伯字紙などが報じている。労をねぎらう拍手や罵詈雑言など様々な形で迎えられた代表チームだが、CBFは本人達に通達もせず、公式サイトで監督らの解雇を通告したもの。
 これに対しドゥンガは5日、感謝の意を込めた挨拶の文書をCBF会長宛に送付。06年のドイツ大会での準々決勝敗退後、ブラジルのユニフォームを着て戦う事の意味を選手に自覚させ、規律を整える事を最大の任務として就任した同監督にとり、6度目の優勝はノルマではなかった筈で、解雇という扱いに対する驚きは隠せない。試合終了後に次のW杯は後任者の手に託す旨を明言していた同監督は、ベスト8で終わったとはいえ自分達の任務は果たしたと自認していたからだ。
 ベスト8という成績には納得できなくとも、国内チーム監督の経験さえないドゥンガを代表監督に選んだCBFが、負けた途端にねぎらいの言葉もなくサイト上で解雇というやり方には批判の声も出そうだが、8月に親善試合が予定されている代表監督後任は今月中に発表される予定で、現時点ではコリンチアンスのマノ・メンデス氏やサンパウロのリカルド・ゴメス氏、パルメイラスと契約直後のフェリポンなどが候補に挙がっている。