ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | フラメンゴ選手=ブルーノ逮捕で名声墜落=浮かび上がる驚愕の殺害手口=遺体は解体し犬4頭に喰わせ

フラメンゴ選手=ブルーノ逮捕で名声墜落=浮かび上がる驚愕の殺害手口=遺体は解体し犬4頭に喰わせ

ニッケイ新聞 2010年7月9日付け

 【既報関連】行方不明となってから1カ月以上となるエリーザ・シルヴァ・サムジオさん(25)失踪事件で、エリーザさん殺害指揮の容疑がかかる元愛人のフラメンゴ・ゴールキーパー、ブルーノ・フェルナンデス氏(25)と友人ルイス・エンリケ・フェレイラ・ロモン氏(通称=マカホン)に7日リオ法廷から逮捕令状が出され、2人は同日夕方リオで出頭した。8日付伯字紙が報じた。
 事件に関与したブルーノ容疑者の従兄弟J少年(17)の供述により、驚愕の殺害手口が明らかとなる。マカホンが運転しJが潜むワゴン車でリオのホテルから連れ出されたエリーザさんは、ミナス州エスメラルダにあるブルーノ容疑者の農園へと連れて行かれた。
 そこで約1週間にわたり監禁され、その間エリーザさんはブルーノ容疑者の従兄弟セルジオ・ローザ・サーレス・カメロ容疑者によりサンパウロの友人へ電話を掛けさせられている。
 その間農園を訪れたブルーノ氏がマカホン、セルジオ、Jの3人にエリーザさん殺害を指示。3人は、ネネンと呼ばれる大柄の黒人男性が待機するベロ・オリゾンテ大都市圏ヴァスパジアーノ市の民家へとエリーザさんを連れていった。
 ネネンがエリーザさんの首を締めて殺害し、その後遺体はバラバラに解体された。Jはネネンが牧牛犬・ロットワイラー4頭に被害者の手首を餌として放ったのを目撃したと話し、骨は同住居敷地内にセメントで埋められたと供述した。
 エリーザさんの殺害は6月7~9日に行われたものと推測した警察は、J同伴で犯行現場と見られる民家に踏み込み、遺体の捜索を急いでいる。
 一方、エリーザさん誘拐に使用されたブルーノ容疑者所有のワゴン車後部座席に付着した血液は、エリーザさんのものであることも確認された。車内からは別の男性のものとみられる血液も検出されており、容疑者特定に向けDNA鑑定が急がれる。
 ポリンテル・アンダライ署に出頭したブルーノ容疑者らは殺人課のあるバーラ・ダ・チジュッカ署に移送されたが、チジュッカ署前には人だかりができ、罵倒する言葉が飛び交った。ミナス法廷はリオ法廷の2人を含めた7人の容疑者に逮捕令状を発布、ブルーノ容疑者の妻ダイアーネ・デ・ソウザ、セルジオ容疑者も逮捕に至った。
 その他3人の容疑者は現在逃亡中。ブルーノ、マカホン両容疑者の身柄についてはミナス州での捜査のための早期移送が検討されている。