ニッケイ新聞 2010年7月9日付け
W杯でウルグアイも負けたから、2014年W杯へのバトンタッチの式典(8日夜)が終ったらブラジルに帰る―。ブラジルの決勝進出を信じて疑わず、南アフリカからの帰国は決勝戦を観戦してからという日程でアフリカ大陸歴訪の旅に出たルーラ大統領が8日朝、帰国日程変更を告げた。7日のスペイン対ドイツ戦を南アフリカで観戦した大統領は、8日にザンビアを訪問した後に再び南アフリカに戻ってヨハネスブルグでの式典に臨む。
◎
政治犯の拘束で国際的な批判も浴びているキューバが、政治犯52人の解放を約束した。同国で政治犯として投獄されている人の数は167人で、2月23日にはハンガーストを続けていたオルランド・サパータ・タマージョ氏が死亡。その直後からはジャーナリストのギレルモ・ファリニャス氏がハンガーストを実施し、政治犯として拘束された人々の家族がデモ行進を繰返すなどの混乱も生じていた。8日から解放と告げられたのは5人で、残り47人については4カ月以内に解放するという。キューバでの政治犯拘束数が167人というのは過去50年で最低の数字だというが、国際社会の圧力などを受けた政府が、カトリック教会などを通しての交渉に応じたようだ。
◎
サンパウロ市では、公営墓地での経費支払いにクレジットカードやデビットカードの使用を認める様になったと7日付フォーリャ紙。花輪購入や埋葬、火葬の費用などの支払いは、現金か小切手で1回払いだったものが、カードを使う場合、3回までの分割払いで受け付けてもらえるという。埋葬費は200~1万2千レアルなど、現金で動かすのが難しい事も多いが、カードで分割が可能となれば、遺族の負担も少しは軽減する。