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統一選立候補取消しは?=選挙裁や最高裁の判断待ち

ニッケイ新聞 2010年7月13日付け

 10月の統一選立候補は7月5日で締切られたが、フィッシャ・リンパ法違反の可能性のある候補者がどう扱われるかを8~11日付フォーリャ紙などが報じている。
 立候補者が汚職その他の犯罪にかかわっている可能性がある場合、検察当局は届出から5日以内に立候補の無効性を訴える事が出来、選挙裁判所は8月5日までに立候補が正当か否かの判断を下す。この選挙裁判断を不服とする候補者は上訴する事が出来るが、上訴棄却か否かの判断は19日までに下される。
 問題は、この期間中に扱えなかったり最高裁に上告したりして投票に及び、当選した場合だが、当選者が任職された場合も、その後に断罪されれば職責剥奪となる。
 また、投票後に立候補や当選無効となった場合は該当候補の獲得票数が無視されるため、得票数により議席数が決まる比例制による当選者確定が遅れる可能性もある。
 過去の得票数で群を抜き、暫定処置で立候補した形のパウロ・マルフ下議やアントニー・ガロチーニョ元リオ州知事などは、その後の司法判断次第で所属政党当選者数を左右する可能性が高い政治家の一人だ。出馬のために出された暫定処置の有効性は8月初旬に判断される予定だ。