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東西南北

ニッケイ新聞 2010年7月16日付け

 バイア州サルバドールで13日に起きた事故が話題になっている。問題の事故はタクシー運転手のエデウソン・ジョゼ・ドス・サントスさん(58)の3階建ての家倒壊というもの。ひび割れに気づいたエデウソンさんは友人の助けを借りて壁の補強をしようとしたが甲斐がなく、危険を察知した友人は大急ぎで飛び出して難を逃れたが、友人から預かっていた鳥の事を思い出したエデウソンさんは、家の奥にあった鳥かごを取りに戻って生き埋めとなった。幸い、壁や天井で出来た隙間に囲まれた形となり、軽いケガと打ち身で済んだというが、瓦礫撤去は困難を極め、4時間以上たって救出されたエデウソンさん。鳥かごは少しひしゃげたものの、友人の鳥も無傷で済んだ。動物が苦しむ様子は見たくなかったというエデウソンさんの言葉を、人の命を奪ってもそ知らぬ顔をする人達に聞かせたらどんな反応が返ってくる?