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上半期の雇用創出新記録=台帳記載者は147万人増=目標は年250万増と労働相=実際は4月を境に下降線

ニッケイ新聞 2010年7月17日付け

 カルロス・ルピ労働相が15日、今年6月の雇用創出は21万2952人で、上半期の雇用創出累計は147万3320人となったと発表した。経済の減速化傾向が表れているとはいえ、上半期としては08年の136万人を抜く新記録達成に気を良くする労働相は、年末までの雇用増は250万人との見通しを明らかにした。

 今回発表の内容は15日付サイトや16日付伯字紙などで報じられたが、上半期総計は150万を超えると見込んでいた労相は、6月の雇用が伸び悩んで上半期の累計が予想を下回ったが、年間の雇用創出250万との見通しは変わらないと強気発言。この年間予測が実現すれば、ルーラ政権の8年間で、労働手帳に登録され全就労・失業者台帳(Caged)記載の労働者は、150万人増加した事になる。
 1月の18万1419人以降、4月の30万5068人まで順調に伸びていた雇用創出数は、5月に29万8041人と僅かに減少。この程度の状態なら上半期に150万超との発言も実現していたが、6月の雇用創出は、新規雇用162万3千人に対し解雇141万人で、差し引き21万2952人増に止まった。
 4月を境に雇用が伸び悩んでいる事は、5月の経済指数は4月の指数と同じ水準で経済は減速化という14日の中銀発表を裏付けた事になる。
 第1四半期に過去15年間で最大の成長率を記録したとはいえ、4月以降は経済が減速化し、年間成長率は6・5~7%との予想が出ていたが、4~6月の雇用状況は、第2四半期の経済減速化が現実である事を表している。
 雇用動向の中で特に目を見張るのは、サントアントニオ、ジラウの2水力発電所建設などで8・31%の雇用増を記録したロンドニアや、農牧畜業に起因する雇用増が7・63%のゴイアス。
 雇用増加数では、情報・電子・光学機器部門などで雇用増を見たサンパウロ州54万4千人、ミナス23万2千人、南大河州10万4千人などが群を抜くが、全般的に都市部より内陸部での雇用増が目立つという。
 業種別で目立つのは、不動産販売・管理、ホテル・飲食業、交通通信など、6部門中5部門で増加を記録したサービス業で、上半期累計の約3分の1に当たる49万人の雇用増で、加工業の39万4100人、建築業の23万人がそれに続く。
 国際的な金融危機で雇用が落ち込んだ09年上半期だけではなく、好況だった08年上半期との比較でも雇用増というのは経済回復の証拠だが、ほとんどの減税処置も終了した第2四半期以降の雇用動向については、年間220万程度で終ると予想するアナリストもいるようだ。

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