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大豆産地で奇病が発生=コモディティ輸出に痛手

ニッケイ新聞 2010年7月21日付け

 貿易輸出に占めるコモディティ比率が高いブラジルだが、コモディティの代表である大豆生産地マット・グロッソ州で新種の病気流行と20日付フォーリャ紙が報じた。
 以前流行った〃ソージャ・ロウカ〃と呼ばれる病気同様、花に実が入らず、地域によっては収穫量が15%減少したところもあるというこの病気は〃ソージャ・ロウカ2〃と呼ばれているが、感染した畑の調査はやっと始まったところ。
 病気に感染したのは遺伝子組み換え大豆と従来種の両方だが、現在のところ感染は州中部と北部に集中。地続きの畑にではなく、離れた所にある畑に飛び火するような形で広がっているという。
 感染は直前の収穫期にも確認されていたが被害は1%程度で、今収穫期の急速な拡大は農家を不安に陥れている。