ニッケイ新聞 2010年7月21日付け
サンパウロ市市役所が17日付官報で、市内走行のバスやペルアの契約更新を発表。6千人に上るペルエイロ達には、市役所が行うと公言していた交通網の見直しが延期され、2013年までは現行通りの営業活動を行う権利が保証された喜びの知らせだ。市役所の交通網見直しは、セントロなどでの車の渋滞を減らすため同地域で運行するペルアも削減する事を前提としていた。当面の生活が保証されたペルエイロに比べ、新路線設定の恩恵にあずかれると期待していた市民やバス会社は期待はずれかもしれないが、新路線設定のための入札時期はまだ公表されていない。地下鉄の増設、拡張に関しては、2号線につながる線が増え、同線が飽和状態になるのは間もなくとの情報も…。
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パーティー会場などの飾り付けに使った花はそのまま捨てられてしまう事が多かったが、サンパウロ市の花屋エレナ・ルナルデリさんは、飾り付けに使われた花で小さなブーケを作り、お年寄りのいる施設に届ける活動を始めた。〃フロール・ジェンチウ(優しい花)〃と名づけられたプロジェクトは2007年からあったが、実際に活動が始まったのは3カ月前で、フラワーアレンジの専門家らが協力して作った花束が手渡された時のお年寄りの笑顔。リサイクルというより小さな喜びを届ける活動として位置づけられた同プロジェクトで、ご主人を亡くした後の悲しみや寂しさを越えて生きる勇気を受取ったという婦人もおり、花と共に届けられる愛と喜びの輪は今後も広がりそうだ。
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教室にいた11歳男児が飛び込んできた流れ弾で死亡する事件が起きたリオ市南部で、窓ガラスを防弾化するという私立校が現れた。自分の身は自分で守れといわれてもそれが出来ない人々は?