ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

セニブラ=年間200万トン生産へ=経済回復で計画再開=投資にわく紙パルプ業界

ニッケイ新聞 2010年7月23日付け

 日伯ナショナルプロジェクトの一つ、JBP(日伯紙パルプ資源開発社)が100%出資する国内第3位の紙パルプ製造会社セニブラは、世界経済危機により中断されていた生産拡大計画を再稼動させる。22日付エスタード紙で今年4月に社長に就任したパウロ・エドゥアルド・ロッシャ・ブラント氏がインタビューに応え、その戦略を語った。
 同計画は2008年に持ち上がっていたが、経済危機による1トンあまり500米ドル以下の価格下落で一時中断されていた。経済回復に伴い、その値がヨーロッパ市場で900米ドルまで回復したこの時期、再開の目処が立てられた。
 1976年に開設され生産拠点となるミナス・ジェライス州ベロ・オリエンテの工場に10億米ドルを投資し、生産規模を現在の年間80万トンから200万トンへと大幅に拡大させる。この投資は、今後5年間に見込む事業拡大の第一歩だ。
 その生産拡大を実現するためには現在のユーカリ材のストック量では不十分とされており、工場から150キロメートル範囲内の場所で新たな木材確保にも乗り出すとしている。
 同プロジェクトは、現在親会社のJBPグループの判断を待っている状態。ブラント社長は、「すでにある基盤を軸に効率よく生産を伸ばしたい」と説明し、「入念な判断を下す日本側の経営陣にも積極的にアピールしていく」と語気を強めている。
 セニブラで生産される紙パルプは、8~10%が国内市場に流通。残りは全て輸出向けで、主な輸出先はヨーロッパの35%、日本20%、他のアジア諸国20%となっている。
 一方で、業界第2位のスザノ社も80億レアルを投資し2013、14年にそれぞれマラニョン州とピアウイ州の2カ所で大型工場を稼動させる計画。それにより、年間生産量は440万トンへと拡大される。
 また、同業界では後発のエルドラード社も48億レアルをつぎ込み2012年に最初の工場設置を予定するほか、20年には業界トップのフィブリア社が拠点を置くマット・グロッソ・ド・スル州トレス・ラゴアスでも事業開始を見込むなど、業界では市場価格上昇の波にのった事業拡大の動きがみられている。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button