ニッケイ新聞 2010年7月24日付け
ブラジルサッカー連盟(リカルド・テイシェイラ会長)は23日午後、ムリシ・ラマーリョ監督(フルミネンセ)に対し、正式に代表監督への招待状を送ったことを認め、話題になっている。テイシェイラ会長は「代表監督は専業でなければならない」と明言しており、あとはムリシ監督とフルミネンセとの契約の行方にかかっているようだ。
地元開催の2014年W杯のセレソンを指揮する監督は誰か? 伯字各紙はここ数日、日替わりで〃最有力候補〃としてムリシはもちろん、マノ・メゼズ(コリンチャンス)、バンデルレイ・ルッシェンブルゴ(アトレチコ・ミネイロ)ら3監督を報じていた。
地元開催だけに、当然必勝を目指したいブラジルサッカー連盟。当初、同連盟は、02年日韓大会でブラジル優勝の実績のあるフィリッポンこそ大本命だと思っていたが、本人からは意欲的な発言が一切みられず、むしろ「パルメイラスと契約したばかり」との否定的な報道が相次いだことから、「候補から外した」とのいわれる。
ムリシ監督は54歳。70年代にSPFCで選手として活躍するも、わずか30歳で膝の故障で引退。以後、同チームの名将テレ・サンターナの助監督として現在の経歴をはじめた。その後、中国を含めて国内外で監督の経験を積み、06年にSPFCに戻り、同年から08年まで3年連続でブラジル選手権優勝に導く手腕を見せた。
ただし、チーム念願のリベルタドーレス優勝が今一歩届かない状態が続き、09年の不振から解雇され、現在のチームに移籍していた。