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B型肝炎に危険警告=予防接種の対象者を拡大

ニッケイ新聞 2010年7月24日付け

 保健省はB型肝炎の危険を警告し、統一医療保険システム(SUS)による全国の保健所で無料提供する予防接種対象者を拡大した。21日付エスタード紙が報じた。
 B型肝炎は肝細胞癌、慢性肝炎、肝硬変などを引起す可能性がある病気で、そのウイルスは母子感染や性行為で感染するほか、爪きりやかみそりといった物の共同使用による血液感染の危険性がある。
 これまでは、特定の病気を患う人や同性愛者などに限られていた無料の予防接種だが、今回新たな対象者として美容室で爪きりを扱いマニキュアやペディキュアサービスに従事する人、妊娠3カ月以上の人、トラック運転手などが含めた。
 以前は、同予防接種を受診できる保健所は限られていたが、どこの保健所でも受診できるよう用意された。B型肝炎の予防接種では、B型肝炎ウイルスに寄生するD型肝炎ウイルスに対する予防にもなる。
 国内でのB型肝炎感染者は年間1万人にのぼり、ウイルス保持者は200万人、ウイルス保持者の約10%が発症するとの報告もある。

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