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■訃報■中西忠勇氏

ニッケイ新聞 2010年7月27日付け

 ブラジル日本都道府県人会会長など日系団体の要職を歴任した中西忠勇氏が24日午後2時45分、老衰のため入院中のサンパウロ市のルス病院で死去した。99歳。
 石川県加賀市出身。33年に渡伯、ジュキア線ペドロ・デ・トレドに入植した。戦前にコチア組合バナナ輸出部門創設に尽力、アナ・ジアス日本人会長を務め、戦後はカラガタツーバ・ゼツーバ文協会長、リトラル・ノルテ連合文協会長などを歴任。84年から石川県人会長、92年から94年までブラジル日本都道府県人会連合会会長を務めた。県連顧問、石川県人会名誉会長。
 68年にゼツーバ植民地が長雨による山津波被害にあった際には、復旧対策委員長として陣頭指揮をとった。県連会長時代には在外選挙権獲得運動にも尽力し、それらの功績により、2006年春の叙勲で旭日単光章を受章した。
 葬儀は25日、カラガタツーバ市内で営まれ、同日埋葬された。初七日ミサなどの日時は未定。