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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年7月27日付け

 最近話題になるのが、青少年保護法(ECA)で児童体罰を禁止する新たな法案だ。両親や教師の誰でも子供に手を挙げれば罪を科されるというもので、14日より連邦 議会で審議されている。
 叩く、つねる、髪の毛を引っ張るなど具体的な行為が禁止要項に挙げられるが、その規定は少々厳しいようにも思える。実際、26日付フォーリャ紙で公表された世論調査では54%が反対を示した。
 親から厳しいしつけを受けて育った記者も、両親に頬を叩かれるなど、痛みを伴ってこそ幼いながらに悪事をしたと悟ったもの。伝統的な日本の家庭や一昔前の日本の学校教育でなら、一見当たり前の光景だったかもしれない。
 日系家庭のしつけにも、多少なりともそんな影が残っているかもしれない。同法案は、民族コミュニティにより違いがあるだろう、家庭教育のあり方を問うものでもありそうだ。(裕)