ニッケイ新聞 2010年7月28日付け
C、Dクラスの所得向上など、全般的な生活水準が上がってきているブラジルで、アカデミア(スポーツジム)が急速に増えており、世界でも米国に次ぐ普及率だという。
25日付エスタード紙によれば、所得向上にW杯やオリンピック開催が決まった事も手伝って、スポーツ熱は上がる一方。ジム開設のために09年に費やされた予算は11億1千万レアルで、ジムの数も、07年の倍にあたる1万5551軒に上るという。
SmartFitの場合、利用者の7割は体力作りや美容、生活の質向上の意味での運動にお金をかけた事がなかったといい、意識の変化は如実。ジムは筋肉質の体を作る場所と考えたり、家庭用の歩行器購入で充分と考えていた人々が、健康維持や生活の質向上などのため、日常的に運動する事にお金をかけるようになったという。
米国の3万軒に比べるとまだ半数程度だが、サンパウロ州だけで5千軒というジムの数は、3位イタリア(約8千軒)や4位韓国(約7千軒)などを大きく引き離す繁盛ぶりだ。