ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 児童ポルノに国際捜査=全伯各地で21人が逮捕へ

児童ポルノに国際捜査=全伯各地で21人が逮捕へ

ニッケイ新聞 2010年7月29日付け

 9州と連邦直轄区で27日、児童への性的虐待や児童ポルノ作成、インターネット上での公開や閲覧を行っていた21人が、児童虐待容疑で逮捕された。28日付伯字紙が報じた。
 27日夜に開始された連邦警察の同捜査では、容疑者割り出しに30カ国が協力を行っており、全伯54都市で、コンピューターやDVDなどの捜索、押収は81件に上った。
 そのうち3分の1がサンパウロ市内の捜査で、サンパウロ州内14地方の都市も挙がった。そのほか、連邦直轄区とリオ、ミナス、リオ・グレンデ・ド・スル、サンタ・カタリーナ、パラナ、ゴイアス、セアラ、アラゴアスの9州の広範囲に広がっている。
 同日に逮捕された21人の犯人には、未成年者から60歳以上の人まで含まれていた。彼らは継子や近隣の子供、親戚の子供などを自宅で虐待してはその様子をビデオで撮影し、映像をDVDに録画するほか、インターネット上で公開していたとされる。
 国際刑事警察機構(INTERPOL)によれば、ブラジルはドイツ、スペイン、イギリスに続き世界で4番目に児童ポルノの告発が多い国。昨年4月にドイツ警察が設定したインターネットによる国際通信網では、ブラジルからの告発が781件に上っている。