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サンパウロ市で新たな乗入れ規制=大型車の走行禁止区域拡張

ニッケイ新聞 2010年7月30日付け

 サンパウロ市のカサビ市長が28日、市内中心部の乗入れ規制変更を発表と29日付伯字紙が報じた。ロディージオ(ナンバープレート末尾番号による走行規制)などが適用される規制区域のみだった大型トラックの走行禁止区域をマルジナル・ピニェイロスなどにも拡大する新規制は8月2日から施行される。
 新たに導入された大型トラック向け規制は、マルジナル・ピニェイロス(ジャグアレ橋~モルンビー橋間)とバンデイランテス大通り、ジョルナリスタ・ロベルト・マリーニョ大通りの平日5~21時、土曜日10~14時の走行禁止。大型トラックとバスの場合、マルジナル・チエテの走行速度も90キロ/時までが、70キロ/時までと規制が強まる。
 また、マルジナル・チエテの高速バーンでは、バイクの乗入れが禁止される。
 一方、長さ6・3メートル、幅2・2メートルまでの小型トラック(VUC)の場合、ナンバープレートが偶数なら偶数の日、奇数なら奇数の日のみ走行可というロディージオが緩和され、平日の10~16時の走行が自由化される。
 大型トラックの規制強化は南部環状線完成を受けたものだが、一般市民からは渋滞緩和が期待できると歓迎する声が強い新規制も、南部環状線の利用を強いられる運転手などからは危険を指摘する声も多く、運送業関係者らは渋面を隠せない。
 新規制導入は8月2日からだが、85・12レアルの罰金適用は30日後から。市役所では、新規制によりマルジナル・ピニェイロスとバンデイランテス大通りを通る大型トラックは、3万5500台から2万8400台に80%削減されると見ている。