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未成年の肥満手術に警告=術後の危険の詳細解明まだ

ニッケイ新聞 2010年7月30日付け

 肥満傾向増大を反映し胃の縮小手術を受ける人が増えているが、青少年への施術増加に警告の声と28日付フォーリャ紙が報じた。肥満対策としての胃縮小手術は09年には3万件行われたが、近年は安全性が増したといっても、成長期の青年達への影響についてはまだ研究途上。それだけに、20歳未満での手術が5%という現状に懸念の声が高まっている。
 術後の危険がいわれているのは、手術に伴う内出血や呼吸器系の炎症、うつ病や2面性発揮などの心理的なもの、栄養吸収障害に伴う慢性貧血や骨密度の不足、視力障害その他の神経系疾患、筋力低下などで、免疫形成その他の面でも影響が出ると懸念されている。
 16歳以下にも手術希望者がおり、年齢制限や体重を身長の2乗で割って40以上の人のみという制限をはずせば、ますます増えると考えられている胃の縮小手術。
 チューブ挿入で腸壁からの栄養吸収を制限する手術や脂肪吸引手術もあるが、近年はカルシウム不足による骨密度不足が広がるなど、食生活の乱れが懸念されているブラジルだけに、安易な手術に頼るあり方への警鐘の声はより高まりそうだ。

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