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ミニクラコランジア出現=麻薬常習者サンパウロ市西部にも

ニッケイ新聞 2010年8月3日付け

 サンパウロ市セントロのクラコランジアなどでの麻薬常習者取締り強化に伴い、常習者が周辺に広がっているとの情報は既にあったが、1日付エスタード紙によると、サンパウロ州保税・一般倉庫公社(Ceagesp)近くにも常習者の溜まり場ができているという。
 サンパウロ市西部ヴィラ・レオポルジーナの薄暗い舗道の一角で未明に見え隠れするカシンボの火も、クラッキ常習者の居る証拠で、薄汚い毛布に包まりダンボールなどで囲んだ場所に集まって麻薬を吸う人々が増えたと感じる付近住民は、犯罪の増加なども恐れている。
 経済調査院(Fipe)によれば、18歳から30歳までの路上生活者の場合、53・7%は麻薬常習者だというが、従来はクラコランジアなどに集中していた麻薬常習者が、レプブリカ周辺の地域に広がり始めたのは市当局も気づいていた事。サンタセシリアやプリンセーザ・イザベル広場、ミニョコンなどはまだセントロの範疇だが、今回の情報により、麻薬常習者は西部にも広がっている事が確認された事になる。

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